SaaS分析レポート「SaaS Annual Report 2022 ‐The Key to Industry Transformation‐」をリリースいたしました
2023.03.09
豊富な独自データや市場分析を基に、2022年の最新業界トレンドを反映した年次レポート「SaaS Annual Report 2022 ‐ The Key to Industry Transformation ‐」をリリースいたしました。
弊社は2018年のファンド創設以来、SaaS、サブスクリプションモデルのスタートアップを中心に、これまでメディア、IoT、メタバースと領域を拡大しながら、投資活動を行ってまいりました。
今回の年次レポートでは、SaaS市場、SaaSスタートアップに対する網羅的かつ、多くの独自データに基づいた分析で好評を博した、昨年のレポートの内容をさらに充実させ、最新の業界トレンドをお届けいたします。
「SaaS Annual Report 2022 ‐ The Key to Industry Transformation ‐」を刊行
「SaaS Annual Report 2022 ‐ The Key to Industry Transformation ‐」は以下のレポートサマリー版の最下部よりメールアドレスなどをご登録いただきますとダウンロードが可能となります。
Annual Report サマリー版
https://firstlight-cap.com/insights/industries/report-2022/
発刊に寄せて
■ ファーストライト・キャピタル 代表取締役 マネージング・パートナー 岩澤 脩
2022年、上場SaaS企業の株価は大幅に下落。IPOも苦戦を強いられ、トレンドを牽引した海外のクロスオーバー投資家の意欲も減衰しました。
本当にSaaSは終わったのか?
ファンダメンタルに目を向けると、ARR (年間サブスクリプション売上)が100億円を超える上場SaaS企業は7社に増え、200億円に到達する企業も出てきました。
未上場ではバーティカルSaaS各社の成長が本格化し、大型資金調達を実施。未上場SaaSの資金調達額も過去最高の2,063億円に達しています。
SaaSはアーリーアダプターだけではなく、地方企業・中小企業といったマジョリティーへも導入が進み、産業化に向け着実に前進している状況です。
2022年は、SaaSバブルで見えなくなっていた「成長の質」「利益の厚み」「健全な資本効率」という経営の原点に回帰した1年だったのではないでしょうか。
本レポートは、SaaS市場の最新データをまとめた「Overview」、最新トレンドについて説明する「Insight」、成長著しいバーティカルSaaSの成長要因について分析する「Vertical SaaS Landscape Update」、ハードとSaaSの融合という新トレンドについて示唆する「SaaS meets Industrial IoT」の4部構成となっています。
精緻なデータと事実からの仮説をもってトレンドを捉え、未来への示唆を見出す。それが私たちファーストライトのアイデンティティであり使命でもあります。
ファーストライトメンバー一同力を合わせ作成を致しました。ぜひ、ご覧いただけますと幸いです。
■ ファーストライト・キャピタル チーフアナリスト 早船 明夫
2022年、多くのSaaS起業家と話をする中で、個人的に日本に対し希望が湧いています。
それは、技術の担い手が高齢化を迎えつつある製造業、先進国に比べて低い生鮮食品のEC化率、アナログ作業が色濃く残る保育現場、そのような国内産業において無数に存在する課題に対し、情熱と確かな実行力をもって変革を起こすSaaS企業を実際に目の当たりにできたからです。
SaaSは単に「クラウド上で使えるソフトウェア」であるだけでなく、産業に対する価値提供の起点であり、普遍的なビジネスモデルでもあります。
2023年以降も、AI、Fintech、ブロックチェーンなどさまざまな技術との融合を遂げながら、新たな価値を紡いでいくことが日本の生産性を向上させていくと確信しています。
本レポートでは、そのような進化の端緒を定量的な分析でお伝えをしております。