豊富なデータ、投資経験を反映した国内SaaSの年次分析レポート「SaaS Annual Report 2021」をリリースいたしました。
弊社は2018年のファンド創設以来、SaaS、サブスクリプションモデルのスタートアップ20社以上に投資を行ってきました。2020年からはリサーチチームを組成し、「Product-Led Growth」書籍監訳を始め、SaaS企業分析に関する多くのクオリティコンテンツを公開しています。
今回の年次レポートではチームの知見を集約し、国内SaaS企業分析の決定版とも言えるレポートを無償公開致します。
SaaS Annual Report 2021を刊行
「SaaS Annual Report 2021」は以下のレポートサマリー版の最下部よりメールアドレスなどをご登録いただきますとダウンロードが可能となります。
Annual Report サマリー版
https://firstlight-cap.com/insights/industries/report-2021/
発刊に寄せて
■ ファーストライト・キャピタル 代表取締役 マネージング・パートナー 岩澤 脩
SaaSが転換期を迎えています。
ARR(年間サブスクリプション売上)100億円を超える企業も複数社登場し、上場SaaS企業によるM&A、出資も活発になった2021年。未上場SaaS企業の資金調達額も過去最高の1,465億円に達しました。まさにトレンドから産業に変貌を遂げつつある1年だったといえます。
バーティカルSaaS 、Product-Led Growthなど派生する新トレンドも登場する中、SaaSはこの先、どこに向かうのか?一過性のトレンドに終わるか、一産業として後世に残るのか。その分岐点が、まさに今ではないかと思っています。
本レポートは、SaaS市場の最新データをまとめた「 Overview」、SaaS事業をつくる上での要諦を記載した「Playbook」、2022年の最新トレンドについて説明する「Trend」、急拡大を見せる隣国中国のSaaS市場を分析した「China SaaS」の4部構成となっています。
本レポートがSaaSの産業化への一助となることを願い、ファーストライトメンバー一同力を合わせ作成を致しました。 SaaSの今を知り、未来を展望するにあたり、本レポートを少しでも皆様にお役立ていただければと思っています。
■ ファーストライト・キャピタル チーフアナリスト 早船 明夫
2020年よりファーストライトのリサーチチームを立ち上げ、現在までに培ってきた知見や豊富なデータを活かし、今回のAnnual Reportを皆様にお届けできることを非常に嬉しく感じています。
つい数年前までは「SaaS企業はARR100億円を目指せ」が目標でしたが、2022年現在では「ARR200億円」や「T2D3*¹」といったワードも頻繁に聞かれるようになり、業界の急速な成長を日々実感しております。SaaS企業の発展はDX化の推進のみならず、資金調達や大型IPO、新興株式市場におけるプレイヤーの充実といった観点で、国内スタートアップ環境にポジティブな影響を与えてきました。
一方で、周りを見回せばまだまだSaaSで改善されるべき不都合は世の中に多く存在します。IT化が声高に叫ばれる中でも単なるデジタル化に留まらず、新たな付加価値の創出や本質的なDX化の旗手としてSaaS業界全体が一層の発展を遂げる必要があります。
私たちは本レポートに留まらず、これからも起業家、投資家、SaaS関係者、ビジネスパーソンにとって役立ち、業界成長に寄与するコンテンツを届けられるよう取り組んで参ります。
*¹ グローバルSaaSスタートアップにおいて、ARRで2millionUSD後に5年間で72倍の成長を達成するような成長スピードを指す。