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SaaS分析レポート「SaaS Annual Report 2024 – 2025」をリリースいたしました

2025.05.29

AIの進化とともに、SaaS市場は大きな変化の局面を迎えています。
ファーストライト・キャピタルでは、2024年の国内SaaS市場を総括し、定量データと現場の視点をもとに、年次レポート「SaaS Annual Report 2024 – 2025」を発行いたしました。

現在、国内SaaS市場では、トップ企業のARRが400億円に到達するなど、産業としての成熟と進化が進む一方で、上場維持基準の変更や生成AIの影響により、スタートアップが直面するハードルは一段と高くなっています。

本レポートでは、こうした変化の只中にあるSaaS市場を、多角的に分析しました。

さらに特集として、約500社のファイナンスデータをもとにラウンド突破率や資金調達水準を可視化した「SaaSスタートアップ資金調達分析特集」、そして、国内外で加熱するAIスタートアップ投資の中で、日本発の勝ち筋を探る「国内AIスタートアップの現在地と勝ち筋特集」も収録。

成長構造が大きく変わる今こそ、正しいデータと視点で未来を見通す力が求められています。ぜひ本レポートをご活用ください。

SaaS Annual Report 2024 – 2025」を刊行

「SaaS Annual Report 2024 – 2025」は以下のレポートサマリー版の最下部よりメールアドレスなどをご登録いただきますとダウンロードが可能となります。

Annual Report サマリー版

https://firstlight-cap.com/insights/industries/report-2024/

発刊に寄せて

ファーストライト・キャピタル 代表取締役 マネージング・パートナー 岩澤 脩

2024年、AI技術の進化と期待の高まりにともない、「SaaS is Dead」という言葉が象徴的に語られるようになりました。本当にSaaSは終わってしまうのか?

AIエージェントによるソフトウェアの大量生産が現実味を帯びる中、プロダクトそのものの「本源的な価値」が問われ、国内SaaS市場はこれまでの牧歌的な時代から、淘汰の時代へと移行しつつあります。

この変化は、SaaSの存在意義が大きく変わることを意味し、起業家・投資家・経営陣を含むすべてのステークホルダーが、これまでの考え方をアップデートする必要があると感じています。

一方で、国内SaaSはすでに一つの「産業」として定着しつつあり、ARR100億円を超える企業は12社に達しました。上場後も25%超の成長率を維持する企業が登場するなど、着実にスケーラブルな成長を遂げています。

2025年からは、グロース市場における新たな上場維持基準も導入され、SaaS企業にとってはIPOの難易度が一段と高まります。M&Aも含めた資本政策の選択肢が、今後ますます重要になることは間違いありません。

こうした変化を踏まえ、本レポートではSaaS市場の実態と未来を多角的に分析しました。新たな成長の地平を拓くための一助として、ぜひご覧いただければ幸いです。

ファーストライト・キャピタル チーフアナリスト 早船 明夫

今年で4回目のレポート作成となりますが、今回ほど発行直前まで修正を重ねたことはありませんでした。それほど、2025年に入ってからのAIや資本市場の動きは急速で、変化のスピードに対応する必要がありました。

生成AIやAIエージェントの進化は、SaaSのあり方やビジネスモデルに大きな影響を与えつつあり、その変化は今まさに加速しています。

新たな技術トレンドが登場すると、人々は「短期的には過剰に期待し、中長期的には重要性を軽視する」傾向があります。だからこそ、ユーザー視点での本質的なベネフィットに立ち返ることが、今まで以上に重要になっています。

東証による「時価総額100億円基準」の導入も、スタートアップや投資家、さらにIPO後の成長戦略に大きな影響を与えると見られます。

このように状況が目まぐるしく変化する今だからこそ、私たちは、データと分析を通じて、本質的な価値をいち早く生み出すスタートアップの成長を引き続き支援していきたいと考えています。

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